ちょっと前になりますけど、AppleがLalaを買収するというニュースがありました。

iTunes Storeで買った音楽ファイルはクラウドの向こう側に置かれて、自分のPCのHDにダウンロードしなくても聞けるようになるんですって。自然と言えば自然だけど、それってネットに繋がってないところでは聞けないって事でしょ。あぁ、そういうときにはiPodとかiPhoneに入れておけってことか。

でも、これがフォーマット問わず、って事だったら、すごく興味深いですね。現在はAACですけど、WAVでもAIFFでもMP3でもoggでも好きな形式で、好きなビットレートでダウンロードできたりストリーミングできるなら、変換するのに時間をかける必要がないわけですから。クラウドすげーです。MobileMeはリリース時に色々と不具合があったそうなので、Appleがこういうサービスをスムーズにリリースできるのかは不安がありますけど、期待したいです。

写真もflickrとかPhotoShareとか共有サービスがあるので、すでにweb側に置きっぱなしですし、動画もYouTubeとかニコニコ動画とか、これもweb側に置きっぱなし。音楽だけはなかなかweb側に行こうとしなかったので、ようやくというか。

なんでだろうと考えてみると、写真も動画も基本はカメラで撮ったデータであって、自分で撮ったものだから、簡単にアップできたんでしょうね。一部あやうい動画もあるみたいですけど。友達に見せたいって目的もはっきりしてる。さすがにカメラが使えないって人は(少なくとも僕の周りには)いないはず。使い方はシャッターを押すだけですし、知らなくてもすぐに覚えられるでしょう。

でも、音楽は簡単に録音できません。普通はマイクもないし、オーディオインターフェースもないし、当然ミキサーなんて持ってない。ましてや音楽を録る動機があんまり見当たらない。となると、自分が作ったものじゃなくて、他人が作ったものになるけど、これはWinMXとかWinnyとかShareとかで散々問題になった事だし、家族が勝手にP2Pのソフトをインストールしたせいで、仕事の情報がP2Pネットワークに流れてしまい、損害賠償を請求されたなんてよく聞く話。なかなか作れないものだから共有サービスもあまり人気が出なくて、だからこそ、CDが売れる余地があるんでしょうし、ライブに行く価値がある。

音楽を録るよりもムービーを録った方が簡単だし、むしろそっちの方が自然。音楽は依然として買うもので、写真もムービーもそうそう買うものじゃない。こう考えると、音楽だけじゃなくて、本もこの類いのものだから、Amazonあたりがweb側に置いておく仕組みを作りそうな気がする。あれ?kindleってこの事?

でも、どこにいても自分の持ってる本が読めるって需要あるのかな?あぁ、持ち歩かなくていいメリットはありますね。技術書が電子化されたら欲しいです。家に置いてある本を会社でも見れたら便利ですし。会社で購入した本が社員全員見れるようになるサービスがあればもっと便利。ボリュームディスカウント的なサービスに期待したいです。

こう考えると、音楽CDとか本の中古市場ってどうなるんでしょ。