IE対応のテスト環境をMacで実現する方法

How we can test classical IE 8, 9 on Mac OSX

最近Macでしか作業していません。北村聡士 @satooshi_jp です。

Macで開発をしていると、対応が困るのがIE対応ですね。前回のエントリーではIE6、IE7に関してはかなり絶滅してきているというデータを見ました。IE8に関しても、いい感じでシェアが下がってきています。しかし、依然としてIE8、9のシェアは無視できない程度に大きく、対応すべきであろうと思います。

そんなわけで本題です。MacでIEの実行環境をどうするべきか。

一つはSauceというアプリを使う方法。以前、colissで紹介記事が出てましたね。これを使うと、各種OSのブラウザを確認できるらしいです。まだ試してません。

しかし、このやり方は実機確認に比べると信頼性が落ちるように思います。

で、一番確実なのは、WindowsそのものをMacで動かすこと。つまり仮想環境を用意することです。Macで使える仮想環境で有名なのは次の3つ。

Virtualboxは無償で利用できます。で、これはvhd形式の仮想マシンを動かせます。なので、Microsoftが提供しているInternet Explorer Application Compatibility VPC Imageが利用可能です。英語版ですけどね。

githubにあるievmsを使うと簡単に導入できます。コンソールを使った事がない人でも、実行するのはたった1行のコマンドなので、かなり敷居は低いです。英語ですけどね。

curl -s https://raw.github.com/xdissent/ievms/master/ievms.sh | bash

それから実行すると数時間かかりますので、寝る前にでもやった方がいいでしょう。あ、10GB以上あるので、無線LANよりethernetケーブルつないで実行した方がいいです。

その他の注意点としては、認証が30日で切れてしまうので、1ヶ月以上テスト期間があるような場合は、cleanスナップショットから再度セットアップします。このスナップショットは上記コマンド実行時に自動的に作成されます。

また、IE6に関しては英語版のWindows XPです。日本語する方法が分かりませんでした。MUIをインストールすると日本語表示できるという記事も見かけましたが、ダメでしたね。~~IE6絶滅しろ。~~

で、ここまで書いておいてアレですが、Virtualbox遅いです。もっさりします。

なので、僕はParallels Desktop 8を使うことにしました。インストールするのはWindows8。この上でIE10をテスト環境とします。F12キーを押すと、開発者ツールというのが使えます。これでブラウザモードを変更することで、IE7-IE9の表示を確認できます。~~IE7絶滅しろ。~~

ただし、JavaScriptの挙動が再現できていないことも多いので、最終的な確認には実際のIE8, 9を使うべきです。

Windows 8 Enterpriseの評価版もダウンロードできるし、Parallels Desktop 8もトライアル版が用意されているので、自分のMacで動作確認してから購入しましょう。

Retina Macを使用している人にはParallelsをおすすめします。ギザギザ表示なはずのWindowsが滑らかに表示されます。むしろ、ギザギザでこそWindowsだ！という人にはFusionの方がいいかもしれません。比較記事はこちら。

Happy debugging